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光触媒スプレーの新商品 PLEAST


週刊経済2021年9月28日発行

1本で約50㎡施工

総合不動産事業などの㈱PLEAST(福岡市博多区祇園町2丁目、長尾高士社長)は8月10日、光触媒スプレーの新商品を発売した。
商品名は「Jyopika(ジョピカ)」。主軸の不動産事業とは別に、サテライトオフィス事業に取り組む一環で、オフィスのコロナ対策商品を開発、販売する光触媒事業を立ち上げ、福岡大学と産学連携で開発し商品化した。
価格は1本420mlで1万9800円。1本で約50㎡の広さに施工できるという。室内への施工のほか、スマートフォンやテレビのリモコン、キーボードといった電化製品にも使用可能。通常の光触媒コーティングは専門業者による施工が必要だが、同製品はセルフコーティングを可能にした。
2020年9月には東京工業大学、奈良県立医科大学、神奈川県立産業技術総合研究所の研究グループで新型コロナウイルスの不活化を確認。抗菌、抗ウイルス、防カビ、抗アレルゲン、消臭、空気清浄の効果があり、同製品の成分の酸化チタンが光に反応して菌やウイルスを分解、無害化するという。公共施設や商業施設、オフィスや飲食店の壁や天井、ドアノブなどにスプレーを吹きかけると一度の施工で最大3年の効果が持続するという。他社製品と比べて速乾性があり、液ダレしない点も特徴。
長尾社長は「現在はスプレータイプの商品を販売しているが、今後は個人向けで低価格なシート型の商品も展開していきたい」と話している。
同社は2005年7月設立。資本金5千万円。従業員数は30人。