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健康経営優良法人に初認定 ニシム電子工業


週刊経済2025年4月16日発行号

健康診断結果のデータ化などが評価

電気通信機器開発・製造・販売などのニシム電子工業㈱(福岡市博多区美野島1丁目、山科秀之社長)は3月10日、経済産業省と日本健康会議が共同運営する「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に初認定された。

健康経営優良法人認定制度とは、経営理念や組織体制などにおいて特に優良な健康経営を実践している法人を見える化することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから評価を得られる環境を整備する目的で創設されたもの。同社は健康診断結果をデータ化し分析を可能にするとともに、社員が自分の診断結果を確認できる管理システムの検証を23年に開始し、今年2月から本格導入。また、労働時間を適切に管理し過重労働者を把握、産業医面談などを通して休職者のフォローにも取り組んでいる。そのほか、健康課題を抽出し戦略マップを制作することで組織的に対応できる仕組みづくりを進めている。これらの試みが寄与し、4つの評価項目のうち評価・改善について業種平均(偏差値)47・6に対し53・4を得た。同社では「今後、社内コミュニケーションを強化し従業員の意見を積極的に取り入れることで、健康経営の取り組みをより一層浸透させることが重要」と話している。