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佐銀のSDGs私募債で3億円を調達 LAV
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週刊経済2024年7月17日発行号
好立巡る出店競争の費用に
もつ鍋店「おおやま」を全国展開する㈱LAV(福岡市早良区百道浜、大山力社長)は6月30日、佐賀銀行が取り扱うSDGs私募債を発行し、3億円を調達した。
調達の主な目的は出店費用。同社は今年3店舗、来年3店舗の直営店による新規出店がすでに決まっており、いずれも駅ビルや駅前の好立地を確保している。不動産価格の高騰が続く中で、好立地を巡る出店競争に打ち勝つために、今回の調達に踏み切った。また、今回発行した佐賀銀行の「地域の芽 未来の芽・育む債」は、私募債発行金額の0・2%相当の物品、寄付金などを学校・団体等へ寄贈するという特徴を持ち、地域貢献の観点も踏まえ、発行を決めたという。償還期間は5年。物品・寄付金などは福岡市教育委員会を通じ、同社近隣の百道中学校に寄贈する。
大山社長は「好立地に的を絞った新規出店に向け、ここ2年で10億円規模の投資を進めるつもり」と展望を語り、「今回の調達を弾みに、出店攻勢をさらに加速させていきたい」と意気込みを話している。