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企業誘致で年間4億円の税収増に 平原四郎筑紫野市長 道州制に合わせ合併の検討も
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―最近筑紫野市では商業施設が増えていますね。ゆめタウン筑紫野が11年前に出来て、去年はシュロアモールも開店、筑紫野とうきゅう跡にも筑紫野ベレッサが10月末にオープンして、イオンのSCも建設中です。
平原 イオンモールは今秋オープン予定ということで、大型の商業施設は4つになります。私のマニュフェストに収入を増やす方策として企業誘致も掲げており、この他に流通工業団地を株式会社コマーシャルアールイーが開発中で入居企業も今年決まっていきそうです。また、他にIT関係の企業の進出も内定しており、これらで年間4億円の税収増、雇用がパートを含めて約1500人という効果があります。商業系は地元商工業者との兼ね合いで微妙な面もあるのですが、決定された以上は共存共栄を図る策を出していくことになります。
―その他に大きな計画はありますか。
平原 行政として工業団地を作るなどの計画はありません。しかし最近では企業の問い合わせもかなり多く、オーダーメード方式というか、企業の要望に合わせて都市計画を定め、立地して頂くやり方を考えています。自前で工業団地を持った方が効率はいいのですが、事業を抱え込むには財源の問題があります。
―観光面では、隣接する大宰府市が年間700万人以上の観光客を集めていますね。連携した動きはあるのですか。
平原 筑紫野には二日市温泉がありますが、温泉街としては立ち遅れた感があります。しかし太宰府市は、国立博物館によって流入人口が増えていますので、今、大宰府、筑紫野の観光協会が共同でパンフレットを作成するなど連携を進めています。また、大宰府市は宿泊施設が少ないですから、二日市温泉の旅館を使って頂くような形で働きかけています。国博に来られて、周辺の遺跡も見て頂いて、泊りは二日市温泉でという流れですね。また、旅館では団体客がまとめて昼食をとることもできますので、そちらも協力体制を取っています。
―筑紫地区全体の市町との連携については。
平原 九州市長会では2016年をめどに道州制、九州府成立を提唱しています。筑紫4市1町では月1回くらい首長が集まっていまして、最近では合併や道州制の勉強会もやろうかという話も出ています。
しかし、当面は広域行政の推進を先行させ、将来的には道州制、もしくは4市1町合併にどう対応するか、こういうプランニングをできたらいいなと思っています。