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九州経済はアジア需要で緩やかな持ち直し  九州経済産業局    福岡は生産や消費に動き


 九州経済産業局(福岡市博多区博多駅東、橘高公久局長)は6月23日、同局管内の経済動向を発表、九州地域の経済は緩やかに持ち直しているとした。
 同発表によると、アジア需要を背景に経済活動全般で持ち直しの動きが見られている。生産では、国内需要は低迷するも自動車、半導体、鉄鋼などのアジア需要が堅調に推移し、緩やかながら持ち直している。設備投資は、増産、新規受注などが見られ始め、一部に持ち直しの動き。雇用情勢は、製造業を中心に残業時間は増加傾向。いまだ厳しい状況ながら、有効求人倍率は持ち直しの動き。個人消費は、家電・乗用車販売が政策効果もあり堅調に推移。中国向けクルーズ船運航などが百貨店にもプラス効果を与えており、一部に持ち直しが見られる。
 福岡県動向は、生産は主力の輸送機械、鉄鋼で持ち直し。雇用は持ち直しの動き。消費は低調ながら高額品など一部に持ち直しの動きがあるとしている。また、先行きについては総じて緩やかに改善して推移するとの見方が大勢。ただ、海外景気の偏重や原材料高騰を懸念する声もある。住宅版エコポイントはリフォームを中心に申請が増加する見込み。子ども手当ては旅行会社や金融機関などの潜在需要を喚起する商品設定が見られ始めた。口蹄疫については、範囲が広がれば地域経済の、さまざまな活動に影響を与えると見られている。