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九州工場で新型「ティアナ」フル生産へ  日産自動車    年間生産台数50万台達成が濃厚に


 日産自動車株式会社(東京都中央区銀座、カルロス・ゴーン社長)は、6月2日、京都郡苅田町の九州工場(川瀬賢三・理事工場長)で、フルモデルチェンジした新型「ティアナ」を月産5000台体制でフル生産することを明らかにした。同日、九州工場でオフライン式(新車発表会)が開かれた。
 「ティアナ」は、2003年2月に初代モデルが発売されて以降、九州工場で生産されてきた中型セダン。5年ぶり、初めてのフルモデルチェンジとなった。新型「ティアナ」の生産に伴い、生産ラインには、新たに開発されたプラットホームを採用した。すでに08年2月からロシアなどへの輸出向けを約1000台、5月には国内向けに約4000台を生産していたが、6月2日の国内一斉発売に伴い、月産5000台体制に移行した。
 川瀬賢三理事工場長は「昨年秋以降、九州工場では新型車種の投入が相次いでおり、非常に好調な生産が続いている。新型「ティアナ」の生産が本格化したことで、08年度の完成車生産は年間50万台に達する見通し。北部九州での自動車生産150万台達成に向けても大きな貢献ができる」と今後の見通しを述べた。日産九州工場では、07年以降、モデルチェンジでSUVの「エクストレイル」、「ムラーノ」、新型車種で「ローグ」、「デュアリス」などの生産が相次ぎ、07年度末の生産台数は年間40万台超で推移してきた。今回、新型「ティアナ」の生産が本格化したことで、08年度の生産台数は、5年ぶりに50万台に達する見通し。