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九州リースサービス傘下のケイ・エル・アイと提携 東京のベター・プレイス


週刊経済2025年6月11日発行号

DBを九州内で普及

確定給付企業年金(DB)「はぐくみ企業年金」を運営する㈱ベター・プレイス(東京都新宿区、森本新士社長)は4月22日、総合リース九州最大手の九州リースサービス㈱傘下の㈱ケイ・エル・アイ(福岡市博多区博多駅前3丁目、小島公孝社長)との業務提携を締結した。
中小企業の顧客を多く抱えるケイ・エル・アイの基盤を生かし、従業員向け福利厚生制度の普及を加速させる。
同社の「はぐくみ企業年金」は2018年に設立された確定給付企業年金。主に福祉や医療業界向けに誕生したが、現在ではさまざまな業種業界で利用されており、総顧客数は約4千社、加入者は約9万人に上る(25年5月末時点)。特徴は資産運用のハードルの低さで、DBは複数の国内大手生命保険会社などに委託して資産運用するため、「確定拠出年金」(企業型DCやiDeCo)と比べ、運用面で煩わされることが少ない。休職時・退職時の一時金受け取りも可能で、導入後の利用率は71%と一般的な福利厚生制度と比較しても突出しているという。同社では「九州での顧客接点を大幅に拡大し、普及に努めたい」と話している。
森本社長は鹿児島県出身、1972年生まれの52歳。アリコジャパン、スカンディア生命を経て、独立系の運用会社を起業。運営に挫折し、再起を図る形で同社設立。福岡市在住。
同社は2011年10月設立。資本金は2億8500万円。従業数は134人。売上高は約14億円(2024年期)。