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九大・伊都キャンパス隣に車両設計・開発拠点  ダイハツ九州    2010年4月に開業予定


 大分県中津市のダイハツ九州株式会社(東迫旦洋社長)は、4月24日、福岡市西区元岡の九州大学伊都キャンパス隣接地に車両設計・開発拠点「開発センター」を設置することを発表した。ダイハツの国内設計・開発拠点は、本社工場(大阪府池田市)、滋賀工場(滋賀県竜王町)に次いで、3カ所目。2010(平成22)年4月の開業を予定している。
 場所は九大伊都キャンパス西南側に隣接する元岡土地区画整理事業予定地内。敷地面積や建物の概要、総事業費については、現段階では未公表。1月から社内に開発室を発足させ、開発スタッフの研修を開始、4月からは新規スタッフの採用活動を本格化させている。開業当初の人員体制は約110人。開発センターでは、ダイハツ九州で生産する車両の内装を含むアッパーボデーの設計・開発を担当、将来的にはアッパーボデーの評価や試作など高度な機能を担う設計・開発拠点を目指していく方針。
 ダイハツ九州株式会社は、昨年12月に第2工場を稼働させたことで、生産能力が年間24万台から48万台に倍増、ダイハツグループでは、国内最大の生産拠点となった。また、8月には久留米市田主丸町の吉本工業団地内に建設していたエンジン工場が操業を開始することから、開発センターが開業する10年4月までに設計・開発から、生産準備、生産までの一貫体制を北部九州で構築することになる。