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九大と衛星開発に関する共同教育プログラム開始 九州工業大学


週刊経済2022年2月22日発行

23年度末までに小型衛星の完成目指す

国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、尾家祐二学長)は1月、九州大学(福岡市西区元岡、石橋達朗総長)と衛星開発に関する共同教育プログラムを開始した。
九工大が主幹実施機関、九大が共同参画機関として取り組む「大学間連携による理学工学融合実践的宇宙ミッション早期プログラム」が文部科学省の2021年度宇宙航空科学技術推進委託費に採択されたもの。同プログラムでは「理学・工学の両面に精通し将来革新的な宇宙ミッションを企画・実行できる素養を持つ人材」の育成を目的に、超小型衛星開発に実績のある九工大と、先端的宇宙理学研究に強みを持つ九大が相互補完し、実践的な教育、研究を行う計画。九工大31人、九大18人の学生が参画し、23年度末までに10センチ×10センチ×20センチサイズの宇宙空間の環境観測を行う超小型衛星(CubeSat)の完成を目指す。
開発では九工大が電源、通信、データ処理など衛星の基幹部分を担当し、九大が観測機など衛星のミッションを担うシステムを手掛ける。九工大革新的宇宙利用実証ラボラトリーでは「宇宙開発、宇宙利用分野で幅広く活躍できる人材を育成したい」と話している。