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久留米市にホームホスピス施設を建設 NPO法人たんがく 事業費1億5500万円
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NPO法人たんがく(久留米市上津1丁目、樋口千惠子理事長)は12月完成を目指し、同所に住宅型有料老人ホームを建設する。総事業費は1億5500万円。
同団体では、同所近隣の古民家2棟を改修し、入居者が民間のケア付き共同住宅で最期の時を過ごす「ホームホスピス」の活動を、2011年から実施。新施設でも同サービスを実施していく。
施設の建設場所は、13年にオープンした複合型介護施設「上村座(かんむらざ)」(同)の北隣約2800平方mの敷地。施設名は「たんがくの家 本家棟」。着工は6月を予定している。平屋建てで、床面積は266平方m。施設内には居住用の個室6部屋のほか、近隣住民も利用できる地域交流室、庭園などを設ける。月額料金は、居室費、食費、水道光熱費、生活支援金を含めた12万円から。事業費は、筑邦銀行と日本政策金融公庫久留米支店との協調融資を受けて調達した。樋口理事長は「既存施設の居住定員18人は満室で、常時5、6人の待機者を抱えている。少しでも多くの方が利用できる施設をつくり、地域密着型のケアを展開していきたい」と話している。
同団体は、久留米市職員として介護保険などに携わっていた樋口代表が、2009年9月に設立。採算性が乏しいホームホスピス事業を、上村座でのデイケア事業などで補っている。同施設の開所式には、公益財団法人日本財団の尾形武寿理事長が出席するなど、その活動は官民から注目を集めている。