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久留米・うきは工業用地約33ヘクタールを造成 福岡県 18年度に約20ヘクタール分譲
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福岡県は、今年度から久留米市とうきは市の市境に計画していた久留米・うきは工業用地の工事に着手する。15年度から分譲を開始した苅田町の新松山臨海工業団地(約40ヘクタール)に続く大型工業団地の造成となる。
県全域で工業用地に不足感が生じていることから総事業費約69億円をかけ、新たに造成する。同用地はダイハツ九州株式会社久留米工場などが立地する久留米市の吉本工業団地、うきは市の富永工業団地と中間に位置し、総面積は約33ヘクタール。大分自動車道・朝倉インターと約8分と交通アクセスに優れている点もセールスポイント。18年度に第1期として約20ヘクタール、19年度に残りの約13ヘクタールを分譲する。公的工業団地としては短期間の整備となる。
新松山の海側隣接地に約31ヘクタールを新たに整備
また、県は15年度から分譲を開始している新松山臨海工業団地(苅田町)の海側隣接地に約31ヘクタールを新たに整備する。着工や完成時期などは未定。周辺には現在、九州での生産を強化している日産自動車九州株式会社、日産車体九州株式会社、トヨタ自動車九州株式会社苅田、小倉工場など自動車関連産業が集積しているほか、将来的に新たな産業の集積が見込まれる航空機関連産業の受け皿として位置付けている。
商工部の高原稔企業立地課長は「県内公的工業団地の空きが少なくなる中、いずれも大型案件に対応する用地」とした上で、「内陸(久留米・うきは)、臨海(新松山)双方に大規模な団地を整備することで、企業のニーズに応えていいきたい」と話している。