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中間期は円高と価格競争激化で経常赤字続く  三井ハイテック    新興国需要で受注高は回復


 半導体機器製造の三井ハイテック株式会社(北九州市八幡西区、三井康誠社長)の11年1月期中間期決算(10年2月―7月)は、売上高が254億74百万円で前年同期比64・5%増、経常収益は5億58百万円の赤字(前年同期は29億78百万円の赤字)で、増収、赤字幅縮小となった。
 新興国市場を中心に海外の半導体市況が持ち直し、主力のICリードフレームの受注高が当初予想を上回った。利益面では、当中間期での黒字化を目指していたが、価格競争の激化に伴う収益性の低下に加え、ここ数カ月で急速に進んだ円高の影響を吸収できず、08年度決算以降、経常赤字が続いている。また、固定資産の特別損失22億円を計上したことなどから、中間純利益は28億86百万円の赤字(前年同期は25億94百万円の赤字)で前年同期から赤字幅が拡大した。
 通期の予想でも経常赤字、最終赤字の見通しを立てており、売上高は530億円で前年比39・8%増、経常収益は1億円の赤字、当期純収益は10億円の赤字を見込む。