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中小企業DIは2期連続で上昇 日本公庫北九州支店
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週刊経済2024年11月27日発行号
売上DIは2期ぶり改善
㈱日本政策金融公庫北九州支店(北九州市小倉北区鍛治町1丁目、福田直人支店長)が発表した2024年7月から9月までの北九州地区「中小企業動向調査」結果の業況判断指数(DI)は、前期(24年4月~6月)比5・6ポイント増の15・2となり、2期連続で上昇した。売上DIは同11・4ポイント増の23・0となり、2期ぶりに上昇。2023年9月~12月期の水準まで改善した。
対象エリアは北九州市および直方市、田川市、行橋市、豊前市、中間市、遠賀郡、田川郡、京都郡、築上郡、鞍手郡鞍手町。従業員数が原則20人以上の中小企業調査結果(48社回答)によると、金属製品や窯業・土石、生産用機械、電気機械を中心とする製造業の業況判断DIは前期比19・3ポイント増の14・3となり、4期ぶりプラス景況に大幅改善。23年7月~9月期水準まで回復した。卸売業や建設業、サービス業、不動産業などの非製造業は同7・2ポイント減の15・6で4期ぶりに減少するなど、製造業と非製造業で対照的な動きとなった。
また、経営上の問題で見ると、「原材料高」が33・3%(前期21・2%)で最も多く、次いで「求人難」が20・5%(同36・4%)、「人件費や支払利息等の増加」が17・9%(同6・1%)、「売上・受注の停滞、減少」が12・8%(同27・3%)、「製品安や値下げの要請」が0%(同0%)の順となっている。
次期(2024年10月~12月)の業況判断DIは、持ち直しの動きがみられることから、DI値9・1と予想している。