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中央区長浜から警固までの雨水管工事が始動  福岡市道路下水道局    来年3月完成予定


 福岡市道路下水道局は6月30日、中央区長浜3丁目で雨水貯留トンネル「中部2号幹線(2)」掘削工事の発進式を開いた。
 降雨時の浸水対策のため推進している「レインボープラン天神」第1期事業の一環で、今回の工事の事業費は26億7840万円。区間は中央区長浜3丁目の鮮魚市場駐車場付近から同区警固1丁目の警固小学校付近までの延長1375メートルで、深さ約40メートル地点に直径4・75メートルのトンネルを掘削する。トンネルの大きさは地下鉄七隈線と同規模。
 今回の工事が完了すると、すでに整備を終えて供用を開始している今泉方面の中部7号幹線、国体道路地下の中部2号幹線と合わせて、総貯留量は3万7000立方mとなる。完成予定は16年3月で、その後、長浜から那の津ポンプ場方面の中部2号幹線(3)を延長する計画。
 発進式で、中園政直副市長は「天神地区では、過去に大雨による浸水被害があった。一昨年にも台風に伴う大雨が降ったが、レインボープラン博多が完成して、博多駅周辺では浸水被害もなかった。レインボープラン天神の中核となる本工事もできるだけ早く完成に導き、安心、安全の大きな支えとしていきたい」とあいさつした。
 天神地区の約100ヘクタールを対象に整備を進める「レインボープラン天神」の事業年度は2009年度から2018年度で、総事業費は139億円。今年度末時点の進捗率は約67%を見込んでいる。事業完了の18年度までに、合計約6万立方mの雨水を管内に貯留することで、10年に1度の降雨(1時間に59・1ミリ)に対応することを目標としている。総貯留量はレインボープラン博多の山王雨水調整池(約3万立方m)を超えて、市内最大級となる。