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不良債権処理など増加で赤字に  筑邦銀行   今期は経常9億円の黒字へ


 株式会社筑邦銀行(久留米市諏訪野町、佐藤清一郎頭取)の09年3月期決算は、経常収益が189億3300万円で前期比0・4%増、経常損益が26億900万円の赤字、純損益は27億5300万円の赤字となった。
 経常収益は、手数料収入や株式の売却益が減少したが、資金運用残高の増加で前年度実績程度の資金運用収益を確保したことに加え、リース子会社の営業収益が増加して増収だった。一方、経常損益は、保有する有価証券の償却や売却損、貸倒引当金の繰入負担が増加したことから赤字。また、純損益は経常損失に加え、繰延税金資産の計上について保守的に見積もりを行った結果、赤字となった。なお、自己資本比率は9・29%となっている。今期、経常収益は3・3%減の183億円、経常利益は9億6000万円、当期純利益は4億1000万円を見込んでいる。
 同行は1952年設立。資本金80億円。従業員数628人。佐藤頭取は福岡市出身、1949年2月3日生まれの60歳。慶應義塾大学経済学部卒。趣味はゴルフ、読書、音楽鑑賞など。