NEWS

  • 地域

下水処理時のバイオガス活用し水素エネルギー  福岡市    三菱化工、豊田通商、九大と


 福岡市は2015(平成27)年度からの2年間、下水処理時に発生する汚泥のバイオガスを活用し、水素エネルギーを創出する実証事業「水素リーダー都市プロジェクト」を開始する。
 同事業は、下水道事業のコスト削減や再生可能エネルギー創出を通して国内企業の水ビジネス海外展開を支援するため、国が進めるB―DASHプロジェクト(下水道革新的技術実証事業)の選定を受けて取り組む。下水プラントメーカーの三菱化工機株式会社(川崎市川崎区、山中菊雄社長)、トヨタ自動車系の総合商社で海外向けの水ビジネスの取引実績のある豊田通商株式会社(名古屋市中村区、加留部淳社長)、九州大学と共同研究体を立ち上げて進める。初年度となる14年度は約12億円を計上、中央区荒津2丁目の同市中部水処理センター内にバイオガスから水素を製造し、燃料電池自動車供給施設を新設する。施設は7月中旬に着工、来年2月の完成、3月から実証事業に取り組む。市道路下水道局下水道計画課によると、燃料電池車約70台分に相当する水素を製造するという。下水処理の汚泥から発生するバイオガスを活用し、水素エネルギーを作る取り組みは世界で初めて。
 4月4日、記者会見した高島宗一郎市長は「下水処理で発生するバイオガスから水素を作り出し、燃料電池車に供給する試みは世界初の試み。世界に打って出る水ビジネスの成功事例となるよう産学官民一体で取り組んでいきたい」と意気込みを語った。