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上海企業と提携し現地ホテル内にテスト出店を企画  リエイ福岡営業所    地場飲食業の上海出店を支援


 独身寮や社員食堂などの管理運営や介護事業を展開する株式会社リエイ福岡営業所(福岡市中央区天神4丁目、藤渡卓巳所長)は5月、中国・上海の大手企業グループ、上海協通(集団)有限公司と提携し、現地4ツ星ホテル内に期間限定で飲食店をテスト出店できる企画「(仮)上海日式美食倶楽部」を立ち上げた。
 同社は介護事業でタイや中国、マレーシアなどアジア各国に独自のネットワークを築いており、今回、日本食に精通する同グループの代表と意気投合し、日本企業の上海出店を支援するもの。同企画は上海と地理的に近い福岡営業所が管轄し、福岡の地場企業を中心に出店を募る。
 同倶楽部では、主に上海市内の富裕層向けに会員を百人限定で募り、その会員と同伴者向けに限り期間限定で飲食店をオープンする。場所は著名な南京路から徒歩5分の、同グループが2003年に開業した「ザ バンド リバーサイド ホテル(新協通国際大酒店)」内。会員から毎回、アンケートやヒアリングを実施し、フィードバックする。同一会員が複数回利用したり、アンケート結果が好評な場合などは不動産や金融事業も手がける同グループが期間終了後の正式出店をサポートする。
 期間は今年12月から来年11月までで、4店舗が3カ月間ごとに出店する。出店料は、通訳、厨房、中国人スタッフ、日本人職人向け居室(4人まで)を含めて3百万円。客席数は50席、一人当たりの提供価格設定は1・3万円で、割烹、フグ料理、寿司店などの出店を想定している。8月に事前見学会を実施し、9月末に出店申し込みを締め切る予定。
 上海協通は、自動車関連(GE、VW、トヨタ車のディーラーなど)や不動産、貿易、ホテル、金融事業を手がけ、グループ年商約9百億円と上海でトップ30位の企業グループ。
 リエイ(千葉県浦安市、椛澤一社長)は1980年7月設立。資本金1億350万円。従業員1945人。約350カ所の独身寮など運営管理事業と介護サービス事業の2本柱で急成長。10年3月期売上高は11%増の約72億円。今年1月に福岡営業所を開設し、九州に進出した。