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三菱電機を2回目の指定法人に 福岡県


週刊経済2024年11月27日発行号

グリーンアジア国際戦略総合特区

 福岡県(服部誠太郎知事)は11月18日、三菱電機㈱(東京都千代田区丸の内2丁目、漆間啓社長)をグリーンアジア国際戦略総合特区の指定法人に認定した。

 同社の認定は2回目。福岡市西区今宿東1丁目の同社パワーデバイス製作所(岩上徹所長)で実施されるSiCパワー半導体を搭載したパワーモジュールの生産体制を構築する工場建設や設備投資が対象で、課税の特例措置などが適用されることになる。

 県庁で開かれた交付式では、服部知事から岩上所長に法人指定書が手渡された。交付式終了後、報道関係者の取材に応じた岩上所長は「現在、TSMCの進出などでロジック系の半導体が注目されているが、パワー半導体は民生用、産業用共に市場が拡大している。今回の指定に社会の認知が高まるという点では需要な意味を持つ。しっかり期待に応えていきたい」と話した。

 今回の指定により、特区制度を活用して設備投資を行う企業は80社、設備投資の累計は約4600億円、新規雇用者数の累計は約2980人になっている。