NEWS

  • 地域

三セクの九州地理情報を特例子会社化  ワールドインテック    障害者法定雇用率達成目指す


 総合人材ビジネス業の株式会社ワールドインテック(北九州市小倉北区馬借1丁目、伊井田栄吉代表取締役会長兼社長)は、5月末までに、地理情報システム(GIS)関連受託会社の九州地理情報株式会社(福岡市東区青葉2丁目、秋田悌二郎社長)の株式51%を取得し、特例子会社化する。
 精度の高い地理情報システム関連技術に定評がある九州地理情報は、障害者の多数雇用を目的に官民共同出資で設立された。ワールドインテックは、九州地理情報を特例子会社化することで、障害者雇用を拡大し、09年度末までに障害者の法定雇用率の達成を目指す。
 九州地理情報は、1990年8月設立。資本金は1億円。コンピューターの情報処理受託業務、航空撮影測量なども手掛ける。従業員は32人でうち12人が重度障害者。07年5月期の売上高は3億5700万円。ワールドインテックは、93年2月設立。資本金は6億9600万円。07年12月期の連結売上高は464億9700万円。今年4月1日現在で直接部門・間接部門を合わせ31人の障害者を雇用している。特例子会社は、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に定める、障害者の雇用に特別の配慮をした子会社のことで、障害者の職域を拡大でき、障害者に配慮した職場環境や障害特性に対応した柔軟な業務の仕方の構築が可能。特例子会社を有する親会社と通算して雇用率を算定する。