NEWS
- 地域
一部5階建て新ターミナルビルが着工 福岡空港ビル 完成は2019年春
Tag:
誘導路増設に伴う国内線旅客ターミナルビル再整備事業で、福岡空港ビルディング株式会社(福岡市博多区下臼井、麻生渡社長)は7月21日、新ターミナルビルの建設に着手した。総事業費は約380億円で、2019年3月末の完成を目指す。
第1ターミナルビル東側の駐車場跡地に新ビルを建設し、第2ビルの北側1部と第3ビルを全面改装して一体化したターミナルビルに建て替えるもの。3つのビルに分かれている機能を一体化して利便性の向上を図る。第1ターミナルビルと第2ビル南側の1部は解体し、空いた跡地に誘導路を整備。過密化する航空機の離発着を緩和するため、誘導路を二重化して滑走路処理容量を年間6000回程度増やす考え。7月21日には空港ビル、建設、行政など関係者約70人が出席して現地で起工式を開いた。
再整備するターミナルビルは地下一部2階・地上一部5階建てで、今年2月に完成した事務所棟と合わせた延べ床面積は約12万平方m。1万平方m以上の増床となる。地下2階の地下鉄フロアから吹き抜け空間を設け、航空各社のカウンターがある1階や出発口のある2階への直通エスカレーターと各階に移動できるスケルトンの大型エレベーター2基を設置。2階には搭乗待合室など出発機能を集約する。3階には滑走路を一望できるコンコースを設け、手荷物受取所がある1階の到着ロビーへの直通エスカレーターとエレベーターを設置。2階にメーンの出発機能を集約し、3階の到着導線と分離することで利便性向上とセキュリティー強化を図る。
また、飲食や物販の店舗配置を改善し、店舗面積を3割程度増床する。ビル中央部の3、4階には展望デッキなどの送迎施設をはじめ集客施設(仮称・空港公園)を整備し、乗降客以外の利用客にも親しまれる施設づくりを目指す。