NEWS

  • 地域

ラジコンを用いた空撮事業を開始  エーブイエス    鳥目線の撮影が可能に


 イベント企画・制作、ラジコン機器販売の株式会社エーブイエス(福岡市博多区中洲5丁目、三明宏一社長)は、今年3月から空撮事業を開始し、同月4日付で新会社を設立した。
 撮影機材は、「マルチコプター」と呼ばれ、ラジコンヘリにカメラを取り付けたもの。機体には6本のプロペラがついており、これに安定性のあるカメラ架台を取り付けることで、動画のブレはほとんどない。カメラは360度回転可能で、地上モニターで映像を確認しながら、付属のリモコンでシャッターを切ることができる。ラジコンヘリとカメラを操作するリモコンが別になっており、操作は2人で行う。高さは上空200メートルまでが目視可能で、最大上空400メートルまで上昇できる。1km圏内であれば電波を感知することができ、離陸時の重量は6kg。サイズはモーター間の距離で80cm。実際にこれまでマンション事業のPR映像の撮影に活用されている。建設中に契約を行うファミリー向け投資用マンションなどは、ベランダからの見晴らしがイメージできないまま契約を結ぶため、このラジコンヘリで各階からの空撮を行い、検討してもらっている。また、メーカーのCM撮影依頼などの問い合わせもある。
 ラジコン空撮の最大の売りは、ヘリコプターでは実現できない低空飛行で、鳥目線の撮影ができるという点だ。通常では撮影不可能な橋桁や水際からの撮影も可能にしている。
 料金はすべて編集込みで、マンション撮影が35万円から、人文字撮影が20万円から、ゴルフ場はワンホール5万円から空撮している。通常の空撮であれば、ヘリコプターをチャーターしなければならずコストがかかるが、ラジコン機器を用いることで、低価格での空撮が実現した。
 今後は、ゴルフ場の空撮を更に強化するとともに、通常では入れないような災害現場や、来年度からは「博多どんたく」の空撮に取り組む計画だ。
 同社は2013年3月設立、スタッフ3人、資本金は10万円。