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ヤマダ電機と提携し、ポイントカード発行  JA福岡市    管内農産物の店頭販売も視野


 福岡市農業協同組合(福岡市中央区天神4丁目、鬼木晴人組合長、以下JA福岡市)は3月1日、家電量販大手の株式会社ヤマダ電機(群馬県高崎市、山田昇社長)と業務提携し、4月1日から法人会員ポイントカードによる新規カードサービスを始めた。
 これはポイントカード戦略による新規顧客獲得を目指すヤマダ電機と、同社店舗ネットワークを活用し、白米を中心とする管内農産物の販売強化を図るJA福岡市との狙いが一致したもの。今年3月19日に業務提携に伴う提携式を行った。JA福岡市が業務提携を実施するのは株式会社千鳥饅頭総本舗(糟屋郡新宮町緑ヶ浜、原田浩司社長)、旭真珠株式会社(福岡市中央区地行3丁目、安西康治社長)、株式会社博多大丸(同市中央区天神1丁目、土井良平社長)に次いで4例目となる。ポイントカードの名称は「JAヤマダポイントカード」で、JA福岡市限定のヤマダポイントカードを組合員および一般利用者に発行し、会員限定のポイント優待や各種特典を提供する。入会金および年会費は無料。初年度発行枚数は2万枚。
 今後、JA福岡市とヤマダ電機相互協力による家電製品の開発や白米など管内で生産される各種農産物・加工品の店頭販売、イベントなど販促キャンペーン実施などについて検討する方針。同組合では「全国大手のヤマダ電機さんとJAがコラボして事業展開するのは珍しいのではないか。今後も管内33支店の地域特性に応じた協同活動を推進し、ポイントカードの利用率を高めるためのサービス向上や安心・安全を追求した食育活動を強化していきたい」と話している。
 同組合は1962年10月に発足。出資金は48億6000万円、職員数は651人(2014年2月末現在)、組合員数は3万6783人(同)。