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マンション向け家庭用燃料電池を発売  西部ガス    設置機会の拡大でさらなる普及目指す


 西部ガス株式会社(福岡市博多区千代1丁目、酒見俊夫社長)は、5月からマンション向け家庭用燃料電池「エネファーム」の販売を始めた。
 これまでエネファームの設置は戸建住宅に限られていたが、マンション向け新型機の発売により、設置できる建物形態の幅が広がることでさらなる普及を目指す。新型機はパナソニック製で、発電出力が200W~750W、定格発電効率は39%。消防法に対応して機器本体の気密性を強化、本体をアンカー固定する脚部の強化で耐震性がアップ、給排気構造の見直しで耐風性が向上などの特徴がある。
 エネファームは、都市ガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、発電した電気は家庭名で利用する。その際に出る熱エネルギーも給湯や暖房に利用する。電気をつくる場所と使う場所が同じため、送電ロスがなく、さらに発電時の熱エネルギーも無駄なく活用できる環境貢献型機器。西部ガスでは2008年6月から販売を開始、今年4月に累計販売数が3000台を突破した。「今後はマンションデベロッパーなどへも提案活動に取り組んでいく。エネファームのさらなる普及を通じて、今後も省エネ・節電・環境の保全など社会的なニーズに応えていきたい」としている。