NEWS

  • 経済

ホテルの枯山水庭園に隠れ家レストラン  原鶴温泉観光ホテル小野屋    総工費5000万円


 朝倉市で「ホテルパーレンス小野屋」を運営する株式会社原鶴温泉観光ホテル小野屋(朝倉市、宮川具久社長)は4月14日、ホテルの枯山水庭園に隠れ家レストラン「寿泉(じゅせん)」をオープンする。
 3年前から構想していたもので、築56年の離れ「寿泉荘」を総工費5000万円かけてレストランに改装。空間デザインは東京都内の人気レストラン「CICADA」や「SMOKIEHOUSE」を手掛けたインテリアデザイン事務所bazik(バジック)の滝澤雄樹氏を起用。個室と通常席を仕切る部分には唐紙(からかみ)の伝統技法を用いる新進気鋭のアーティスト「野田版画工房」のデザインを採用し、歴史ある離れに現代的で洗練されたデザインを融合し、調和のとれた空間に仕上げた。福岡市内の富裕層をメーンターゲットに平均客単価は1万2000円を想定し、初年度売上高5000万円を目指す。
 レストランのフロア面積は約141平方m。8人の個室が一つ。4人掛けが6テーブル、3人掛けが2テーブル。「大人だけの贅沢、職人の技が息づく創作和会席」をテーマに、MSC クッキングラボ所属の青木栄二氏監修のもと、野菜のテリーヌやキャビア、穴子御飯などを提供する。スタッフは6人。完全予約制で営業時間は午後6時から午後9時まで。小学生以下の入店は不可。レストランの運営は旅館再生事業の株式会社マネジメントシェルパクリエイト(東京都港区浜松町1丁目、北山捲士社長)が行う。ホテルパーレンス小野屋は「小野屋の中でも特別な存在の離れに再度息吹を吹き込み、より多くのお客さまに離れの素晴らしさを共感いただきたい」と話している。
 ホテルパーレンス小野屋は1881年12月開業。総客室数64室。同社は1950年8月設立。資本金1000万円。売上高7億円(2016年10月期)。従業員70人(うち、パート、アルバイト35人)。