NEWS

  • 経済

ベトナムで総開発面積26ha超の大規模住宅を共同開発  西日本鉄道    阪急不動産などとの分譲住宅事業第4弾


 西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神1丁目、倉富純男社長)は、阪急不動産株式会社(大阪市北区、諸冨隆一社長)などと共同で総事業費約8兆ベトナムドン(日本円で約420億円)を投じ、ベトナム・ホーチミン市で総開発面積26ha超の大規模住宅「MIZUKI PARK(ミズキパーク)プロジェクト」を開発する。
 阪急不動産やベトナム南部の大手住宅デベロッパー、ナムロン インベストメント コーポレーション(ホーチミン市、グエン・スアン・クアン会長)と共同でベトナム・ホーチミン市での分譲住宅事業の第4弾で、投資、開発規模は過去最大。同プロジェクトは、主に約4670戸超の分譲マンション、100戸超の戸建て住宅、60戸超のタウンハウス(連棟式住宅)からなる大規模複合開発。これまでのナムロンとの共同プロジェクト様に、分譲マンションは「FLORA(フローラ)」シリーズを予定し、ベトナム国内のアッパーミドル層を主なターゲットとする。分譲戸建住宅のシリーズは「VALORA(ヴァローラ)」を予定し、戸建住宅への需要が比較的高い富裕層をターゲットとする。敷地内にはプロジェクトのシンボルでもある人工河川や緑豊かな住環境に加え、教育・医療施設や商業施設も建設される予定で、同市内において付加価値の高い住環境を提供する。
 開発予定地のホーチミン市・ビンチャイン県は住宅開発が盛んな同市の南側に位置し、今後ますますの発展が見込まれているエリア。プロジェクト内に計画される主要道路は利便性の高い幹線道路(グエンバンリン大通り)と通じ、同市内中心部へも通勤圏内となる。第1期(工期17年~19年)として建設する分譲マンション・タウンハウス(連棟式住宅)は開発面面積が13万6395平方m。敷地面積が10万6135平方m。分譲マンションはRC造地上20階建てを複数棟建設し、総戸数は約1500戸。タウンハウス(連棟式住宅)はRC造地上3階建てで、約30戸を供給。平均販売価格は分譲マンションが約15・5億ベトナムドン(約800万円)、タウンハウスが約64億ベトナムドン(約3300万円)を予定し、今年5月以降に販売開始する。戸建て住宅は、第2期以降順次建設していく。
 3社共同プロジェクトでは、今年1月に販売を開始した第3弾案件の戸建住宅は総110戸に対して販売初日に100戸以上の申し込みがあるなど、現在販売中の第2弾案件も含め、各プロジェクトは順調に進捗しているという。西鉄と阪急不動産では、これらのプロジェクト参画を通じ、海外不動産事業のノウハウを蓄積し、ベトナムや近隣のASEAN諸国においてさらなる開発を推進していく方針。