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ノーベル賞受賞の大隅氏に名誉市民授与 福岡市 8人目、学術分野からは初
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福岡市は12月22日、地元出身で昨年ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典東京工業大学栄誉教授に、名誉市民の称号を授与することを決めた。
12月の市議会で全会一致で同意を得たもの。福岡市出身者としては初めてのノーベル賞受賞者であり、「オートファジー」の研究を通じて生物学の発展向上に大きく寄与したことが評価された。名誉市民は8人目となり、過去には進藤一馬氏、桑原敬一氏といった市長経験者、王貞治氏、谷亮子氏などのスポーツ分野の功労者などから輩出しており、学術分野では初。市は今後「大隅氏のスケジュールの都合もあるが、何らかの形で授与式を開ければ」とコメントしている。
大隅氏は福岡市出身、1945年2月9日生まれの71歳。父芳雄氏は九州大学工学部の教授を歴任した。香椎中学校、福岡高校を経て東京大学理科二類に進学。同大学大学院修了後、米国ロックフェラー大学で研究員を務め、帰国後は東京大学で講師・助教授などを務めた。約25年前に、当時研究が進んでいなかった細胞の自食作用「オートファジー」現象を確認し、そのメカニズムの解明へ貢献。近年は功績が広く認められ、国際生物学賞や国際ポール・ヤンセン生物医学研究賞などを受賞していた。