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スタートアップ支援拠点を開設 県ベンチャービジネス支援協議会


週刊経済2025年5月28日発行号

県が運営する拠点としては初

福岡県ベンチャービジネス支援協議会は5月14日、ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル、福岡市中央区天神1丁目)7階にスタートアップ支援拠点を開設した。県が運営する拠点としては初。

スタートアップや中小企業の資金調達、ビジネスマッチングや海外展開など総合的な支援を目的とするもの。名称は「グローバルコネクト福岡」で、CIC Fukuoka内に入る。4月21日に連結協定を締結した米国発のイノベーション拠点CICは9カ国10拠点を持ち、それぞれの国で投資家や起業家などから成るコミュニティを形成している。CICが持つネットワークも取り入れながら、中小企業などの相談に対応する。また、取り組みの一つとして起業家やスタートアップが投資家や企業に向けてビジネスアイデアなどを発表するピッチイベントを毎月第3木曜日に開催予定。全世界の投資家に発信するため、オフラインとオンラインのハイブリット形式を採用する。初回は6月19日を予定している。

オープン日にはワンビルのカンファレンスホールでオープニングイベントを開催。企業や関係者など約300人が訪れ、起業家らが講演やトークセッションをした。服部誠太郎知事が登壇し、取り組みについて発表。「日頃からネットワークの構築に努め、スタートアップと支援機関、団体、企業の皆さんをつないでいく。関係機関などとも一層の連携を図っていきたい。グローバルコネクト福岡、略して『グロコネ』と呼んでいただきたい」と話した。