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キリンビールと折半出資の外食会社を子会社化 ロイヤルホールディングス 第三者割当で出資比率80%に
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外食大手のロイヤルを傘下に持つロイヤルホールディングス株式会社(福岡市博多区那珂3丁目、今井明夫社長)は、1月中に麒麟麦酒株式会社(以下キリンビール)と折半出資している専門店レストラン経営のアールアンドケーフードサービス株式会社(同所、以下R&K)を子会社化する。
R&Kは昨年12月1日、キリンビールの連結子会社であるキリンダイニング株式会社(東京都渋谷区神宮前6丁目、古市滋久社長)が展開する飲食店舗の営業を譲り受けるなど、事業の発展と効率化を推進しているが、さらに1月27日付で第三者割当増資に伴う新株引き受け(引受価額4億700万円)を実施し同社を子会社化することで、グループの業績向上と収益力強化を目指す。これでロイヤルホールディングスの出資比率は80%となる。
R&Kフードサービスは1989年3月設立、資本金は4億9,900万円、04年12月期の売上高は11億7,600万円。これまで東京、福岡に5店舗の飲食店を展開してきたが、05年12月にキリンダイニングが営業するビアレストラン、シェキーズ、専門店の直営26店舗(店舗総売上高約35億円、資産規模10億円程度)の経営を譲り受けた。従業員数は21人。
九州・近畿地区の117店舗で、「しまじろう」の新メニュー
また同社は、12月8日から06年3月31日まで、九州地区の50店舗、近畿地区の67店舗の計117店舗で、通信教育業大手株式会社ベネッセコーポレーション(岡山県岡山市南方3丁目、福武總一郎代表取締役CEO)が展開する幼児向け教材「こどもちゃれんじ」のキャラクター「シマジロウ」を使用した子供向けの新メニュー10種類を導入した。
これは子供向けの人気キャラクター「しまじろう」を導入することで、子供を持つ家族連れなどの来店を狙うもの。一方ベネッセは、ロイヤルホストに来店するファミリー層へ、自社開発教材「こどもちゃれんじ」の資料請求の促進を図るという。
九州地区の導入店舗は福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、山口の8県50店舗。近畿地区の導入店舗は兵庫、大阪、京都、滋賀、和歌山の2府3県計67店舗。期間は05年12月8日から今年3月31日まで。新メニューのコンセプトには「栄養のバランスに気をつける」「食事のマナーや礼儀に気をつける」「家族そろって楽しく食事する」の3つが掲げられている。メニュー数は10で、新メニューには原料や調理方法などで子供の健康面に配慮しているという。
ベネッセコーポレーションは1955年1月創業・設立。資本金は136億円。従業員数は2,187人。2005年3月期売上高は1,934億円。九州事業所(福岡市博多区祇園町)は1975年4月に設立。従業員数は34人。
同社は1950年4月設立、資本金は136億7,600万円、04年12月期売上高は1,005億4,600万円、従業員数は102人。昨年7月1日付で、外食業界を取り巻く外部環境の変化に対応する目的で経営管理と事業執行分離し持ち株会社制へ移行している。