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キャナル売上げ、7・7%増の450億円 福岡地所 来場者は4・8%増の1530万人
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地場大手総合デベロッパー・福岡地所株式会社(福岡市博多区住吉1丁目、石井歓社長)は、主要3商業施設(「キャナルシティ博多」「木の葉モール橋本」「リバーウォーク北九州」)の14年4月―15年3月の売上高を発表した。主力の「キャナルシティ博多」は前年比7・7%増の450億円だった。
同社では売上げの押し上げ要因の最大のものとしてインバウンド効果をあげており、クルーズ船客のみの来場で前年度の8倍程度、施設への直接的な集客効果は年間約18万人程度と分析。これに伴い昨年10月から免税拡大対象となった化粧品、薬品、食品、時計などの売上げが好調に推移しているという。また、上半期(4―10月)の劇団四季「キャッツ」公演も通期で15万人を動員するなどした。施設全体の年間来場者数は前年比4・8%増の1530万人だった。
また、「木の葉モール橋本」は売上高が同2・9%増の142億円、来場者数は1・1%増の574万人だった。4期連続の増収。来場者のうち約8割が福岡市西部3区からで、近隣客の高い支持を得ている。大型店や食物販がけん引した。
「リバーウォーク北九州」は売上高が同6%減の110億円、来場者は同1・4%減の690万人だった。
今回の売上げの数字を受けて、同社は「立地やコンセプト、MDの特色が顕著に現れた。キャナルシティ博多はインバウンド効果が奏功したがサービス等はまだまだ改善の余地がある。木の葉モール橋本はインバウンドの効果なしで増収は評価できるのでは。今後もイベントやサービス、MD提案を含めた運営力を強化していきたい」としている。