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インド子会社取得で売上高1千億円突破  黒崎播磨    10%増収も原料高騰で減益に


 耐火物製造大手の黒崎播磨株式会社(北九州市八幡西区東浜町、濱本康男社長)の12年3月連結決算は、売上高は前期比10・2%増の1030億35百万円、経常利益は同44・2%減の32億65百万円で増収減益だった。
 インド最大手の耐火物メーカーを買収したことで、売上高は初めて1千億円を突破するなど好調に推移。ファーネス事業やセラミックス事業の主力部門が2けた減収と苦戦したが、耐火物事業が同19・0%増収の売上高838億78百万円で、業績全体をカバーした。一方利益面は、円高に伴う原材料価格高騰が響き大幅減益に。四半期純利益は同40・2%減の32億65百万円と低迷した。
 今期の見通しでは、売上高は前期比1・5%増の1045億5千万円で増収を見込む。だが、原料価格上昇に伴うコストアップが続いていることから、経常利益は同2・9%減の31億7千万円、当期純利益は同22・8%減の16億6千万円の予想で、以前厳しい状況が続くと見ている。