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インドの電子廃棄物からレアメタル回収 日本磁力選鉱 数年後には5億円規模に
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鉄鋼関連、資源リサイクルの日本磁力選鉱株式会社(北九州市小倉北区馬借3丁目、原田光久社長)は、4月からインドの電子廃棄物を輸入して貴金属の回収事業を開始する。
パソコン、携帯電話などの電子基板には希少な貴金属(レアメタル)などが含まれており、同国内で破棄されたものを同社工場(北九州市若松区)で再資源化。回収後は三菱マテリアル(東京都)に販売する。同社はこれまで廃棄板類を国内やアメリカから調達してきたが、今後はインド国内の協力会社から年間200トンを輸入。初年度売り上げ1億2000万円、数年以内に5億円規模を目指す。同国からの廃棄板類輸入はハーゼル条約で禁じられているが、北九州市の後押しもあり、今回の事業化に至った。同社では「現在、ベトナムでも回収事業の準備を進めている。産業発展に必要なレアメタルを国内に循環させることで、産業発展に貢献したい」と話している。
同社は1949年2月設立。資本金は4億4860万円。従業員数は407人。売上高は125億円。1971年に八幡製鐡所で発生する鉄くずを処理する技術を開発。国内の年間製鉄スラグ処理量約350万トンは、全国の約3割を占め、業界トップシェアを誇る。