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インターネットカフェ事業を売却  サイバック    好調な飲食事業を新たな柱に


 インターネットカフェ運営、飲食店運営事業の株式会社サイバック(福岡市早良区小田部5丁目、橋本朋郁社長)は1月末、インターネットカフェ部門をカラオケ機器卸販売、複合カフェ事業などを展開する株式会社カジ・コーポレーション(愛知県一宮市、梶喜代三郎社長)に売却する。売却額は非公表。
 現在、複合カフェ「サイバック」の店舗数は直営10店舗、FC13店舗の計23店舗。これらの運営を含む複合カフェ部門を売却し、飲食事業、高齢者施設向け食品販売代理事業を新たな柱として強化する。譲渡先のカジ・コーポレーションは、カラオケ機器卸販売事業などに加え11年7月に取得した複合カフェ「アイ・カフェ」運営事業を中核に、インターネットカフェ事業を強化している。
 サイバックでは11年2月に東京・新橋に出店した立ち飲み居酒屋「九州酒場 博多流。(はかたながれ)」を皮切りに飲食事業に本格参入。その後「海鮮居酒屋 凛火」、「やきとり はじめ屋」、「はじめ屋BAR」の店舗を取得、現在新橋、新宿、錦糸町で5業態8店舗を展開している。また、昨年9月にはラーメン店「銀座直久」を運営する株式会社直久(東京都)を子会社化した。現在、店舗数は直営7店舗、FC1店舗。13年3月期の飲食事業の売上高は子会社を含めると約17億円を見込んでいる。高齢者施設向け食品販売代理事業は08年11月から。
 橋本社長は「これまでインターネットカフェ運営・FC事業で蓄積した店舗運営やFCのノウハウを生かして拡大していきたい。銀座直久では生産・物流機能のあるセントラルキッチンを取得した。今後FC展開も視野に、新たな柱として成長させていきたい。高齢者施設向け事業も成長分野であり、営業圏として九州一円、沖縄をカバーしていることは強みになる」と話している。
 同社は2000年5月設立。資本金は5000万円。13年3月期の売上高見込みは24億5000万円。従業員数は113人。