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アーバニクスに1千万円の支援資金を融資 日本公庫福岡西支店


週刊経済2025年6月25日発行号

新サービス開発などに活用

㈱日本政策金融公庫福岡西支店(福岡市中央区舞鶴3丁目、山口繁紀支店長:以下、日本公庫)は6月13日、九州大学発スタートアップ企業で都市不動産解析コンサルティングを手掛けるURBANIX㈱(アーバニクス:同天神2丁目、岩淵丈和社長)に新規開業・スタートアップ支援資金を融資したことを明らかにした。融資額は1千万円。

アーバニクスは大学での研究成果を応用した都市解析手法をコア技術としており、都市建築や経済、文化分野など多様な視点から既存施設や建築物を解析。ハードウェアのみならず、コミュニティや文化的価値など地域特性を考慮した効果的かつ持続可能な街づくりを支援するサービスを展開している。現在、国内大手設計会社やイギリス政府機関「Connected Places Catapult(コネクティッド・プレイス・カタパルト)」の産業発展プロジェクトを手掛けているなど、国内外から高い評価を得ているという。同社の主な受賞歴は「ソーシャルⅩアクセラレーションpowered by MUFG」最優秀賞、「TOKYO SUTEAM DEMO DAY2025」協定事業者賞(東京建物㈱)、「(公社)日本都市計画学会九州支部」最優秀賞など。

今回の融資では運転資金として活用し、新サービス開発や自治体との実証実験、人材採用強化に充てる方針。アーバニクスは2023年9月に設立。資本金60万円。日本公庫では「今後も引き続き、イノベーションの担い手である新しく事業を始められる方をはじめ、地域で活躍する事業者の維持、発展を積極的に支援していく」と話している。