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ゆめタウン筑紫野に「コメダ珈琲店」FC事業1号店  新出光    初の飲食事業、15年度末までに10店体制


 石油製品販売大手の株式会社新出光(福岡市博多区上呉服町、出光泰典社長)は12月11日、筑紫野市針摺東3丁目の商業施設「ゆめタウン筑紫野」に名古屋発の喫茶店チェーン「コメダ珈琲店」のFC事業1号店をオープンした。
 これは基幹の石油事業を維持しながら、自動車関連事業や環境事業、オフィス事業など非石油事業の拡大を図る一環で、グループ初の飲食事業。店舗運営は昨年11月に設立し、今年度から始動した、天然水宅配事業やコンビニエンスストア事業などを手掛ける株式会社i・ライフソリューションズ(同所、江藤晃一社長)が担当。ゆめタウン筑紫野店を皮切りに、来年2月初旬に原店(福岡市早良区原)、7月に久留米店(久留米市白山町)を出店。15年度末までに九州10店舗体制を計画している。
 ゆめタウン筑紫野店は国道3号針摺交差点そばにあるゆめタウン筑紫野の新館(ナムコワンダーランド側)敷地内。店舗面積は約200平方m。座席数は100席で、うち禁煙席が68席、喫煙席が32席と完全分煙設計。外観、内装はカントリー・ログハウス調のデザインで、店内はゆったりしたテーブルやソファーでゆっくり寛げる仕様となっている。メニューはコーヒー各種やボリューム感のある特製サンド、焼き立てデニッシュに冷たいソフトクリームをトッピングした名物「シロノワール」をはじめとするデザートなど。名古屋式とも言われる、午前11時までにコーヒーを注文すると追加料金なしでトースト・ゆで玉子が付くモーニングサービスも提供。年中無休で、営業時間は午前7時から午後11時まで。
 新出光は1926年3月創業、55年3月設立。資本金1億円。従業員数372人。2013年3月期単体売上高は2826億円。グループ会社は18社。08年に始動したプロジェクト『Target100』では、100周年を迎える26年に非石油事業の利益を5割まで高める計画を策定。今年度スタートした2016年3月の創立90周年に向けた中期経営計画『Focus90』ではその前倒し達成を目指している。
 コメダ珈琲店は、名古屋市の株式会社コメダ(臼井興胤社長)が展開する、中京地区最大の店舗数を誇る喫茶店チェーン。2003年から全国展開を開始し、今年11月末現在、31都府県に535店舗を展開。9月に福岡市東区八田1丁目に九州1号店をオープンしており、ゆめタウン筑紫野店は九州2店舗目。