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めかり山荘跡地に4階建てホテル  北九州市    14年完成目指し大坂の投資会社が建設


 北九州市は5月9日、今年3月に老朽化のため閉館した国民宿舎「めかり山荘」(同市門司区門司)の跡地に、投資会社の燦(さん)キャピタルマネージメント株式会社(大阪市中央区瓦町2丁目、前田健司社長)が、地上4階建てのホテルを建設すると発表した。投資額は約22億円、完成は2014年度中を予定。
 「めかり山荘」は、築後約50年経過し利用者ニーズへの対応が困難になっていたことから、所有する北九州市が同山荘施設を解体後、民間による跡地利用の実現を目指し、昨年12月から事業者を公募していた。
 施設整備計画では、12年度中に既存施設を解体し、建築面積約1695平方m、延床面積約49百平方mの4階(地下1階)建てホテルを建設。客室はスイート1室、ジュニアスイート2室、標準18室の計21室で、和食・フレンチのレストラン(30テーブル、個室4室)、婚礼やアートイベント、社交場として対応可能なコンベンションホール(2室、各60人収容)のほか、バーやエステ、ブライダルサロンなどを設ける。瀬戸内海国立公園内の高台立地から、門司港エリアや関門橋、下関の景観などを360度見渡せる眺望をセールスポイントに、開業初年度は宿泊者数約93百人、婚礼組数60組を見込んでいる。
 国民宿舎めかり山荘は自然公園法に基づく瀬戸内海国立公園の和布刈宿舎業者として1963年2月に開業。以後北九州市が所有、市観光協会が運営を担当してきた。燦キャピタルマネージメント株式会社は1992年9月設立、資本金は8億6625万円、2012年3月期の売上高は13億91百万円。