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うきは市の新工場が稼働  平戸金属工業    主力製品増産体制へ


 超硬工具メーカー・平戸金属工業株式会社(春日市大和町2丁目、柏辰彦社長)は、4月中旬、うきは市吉井町の吉井工場を稼働開始する。同工場は2005年に用地を取得し、昨年1月着工、同年11月に完成したが、受注が減少したため、稼働を延期していた。
 これは、今後の同社主力製品「ロックスプリッター」、「ウォールクラッシャー」、「ビット」などの増産体制を視野にいれたもの。平屋建てで敷地面積は1万1600平方m、建築面積は3670平方m。また、同工場内には3分の1のスペースに同社製品の展示場を開設。国内外の顧客を対象に、製品の実演など販売を促進する。同社の斉藤純孝会長は「当社の販売先は建設業界と自動車業界が中心で、この経済環境ではどこも苦しい。当社でも計画していた増産は伸びてしまった。しかし、これまで積極的にしてこなかった製品の宣伝を中心に、既存製品の販売促進に努め、近い将来増産体制にもっていきたい」と話している。同社は1966年5月設立(当時は斉藤商事)。資本金は1000万円。08年12月期の売上高は9億2000万円で前年比1・3%減、経常利益は600万円で91・5%減。福岡市博多区と長崎県平戸市に工場があり、今回の工場は3カ所目となる。斉藤会長は1946年2月11日生まれの62歳。福岡市出身で、神奈川大学電気科卒。趣味はスキー。日刊工業新聞が主宰する「第26回優秀経営者顕彰 優秀創業者賞」を受賞している。