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「北九州市サステナブル経営認証制度」に認証 ドーワテクノス
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週刊経済2025年5月28日発行号
産業機器の総合的サービスが評価され採択
モータのリニューアル事業やロボット事業などの㈱ドーワテクノス(北九州市八幡西区黒崎城石、小野裕和社長)は3月31日、「北九州市サステナブル経営認証制度」に認証された。
同制度は、北九州市が国内外で高まるESG投資やインパクトファイナンスの潮流などを踏まえ、国際連合が示したSDGsの企業行動指針「SDGコンパス」に沿って企業を認証する全国の自治体で初めての制度。中小企業診断士、社会保険労務士、環境専門家による企業規模や業種ごとの経済、雇用等の動向などの審査で、同社が事業として産業機器の総合的サービスを提供している点などが評価された。
同認定により、社会課題を踏まえた経営体制への変革、新たな商品・サービス開発の発展や事業資金の確保を、専門的知見を持つアドバイザーからの伴走支援のもとで進めていけることや、国の利子補給制度との連携で本制度に取り組む際に必要な融資の利子軽減などの措置が受けられる。
同社は「当社がこれまで本業で培ってきたサステナビリティに関する取り組みと企業姿勢が高く評価された。今後も、企業理念に掲げる『顧客と社会への貢献』、および『すべてのステークホルダーの幸福の向上』を目指し、SDGsを軸とした社内外の活動をより一層加速させ、持続可能な社会の実現に向けて責任ある企業行動を推進していく」と話している。
同社は1948年10月設立、資本金8715万円。2024年12月期売上高は148億円。従業員199人。同制度はSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)に取り組む企業などを創出し、北九州市の新ビジョン北九州市基本構想、基本計画に掲げる「経済成長と社会課題解決の両立」の実現を目指している。SXとは、経済産業省が提唱する、企業が稼ぐ力を継続するための、企業と社会のサステナビリティを重視した経営への変革のこと。