NEWS

「九州をもっともっと元気にしたい」 九州経済連合会・池辺会長


週刊経済2025年6月25日発行号

6月11日付で就任

九州経済連合会(九経連)は6月11日、福岡市中央区のホテルニューオータニ博多で総会・理事会を開き、新しい会長に九州電力㈱の池辺和弘社長が就任することを正式に決定した。
九電出身の会長就任は12年ぶり。倉富純男会長は名誉会長に就任した。同日、開かれた就任会見で、池辺会長は「重責を担うことに身の引き締まる思いだが、全力を尽くして頑張っていきたい」とあいさつ。会長として取り組みたいことについては、「一言で言えば九州をもっともっと元気にしたい。具体的なことはこれからだが、九州が一体となって盛り上げていくという機運が高まる中、もっと元気にするための戦略を考えていきたい」と意気込みを語った後、新生シリコンアイランド九州については「米国のトランプ大統領就任で輸出産業や世界の貿易体制がどう変わるのか。少し様子見の部分はある」としながらも、「AIの進展や半導体が重要なことは変わらない。TSMC進出で前工程、後工程の半導体企業が進出しているが、他の企業も進出してほしい」とさらなる企業進出への期待を寄せた。さらに「アジアに近く、政治情勢も安定した日本において、九州は土地もあり、優秀な人材もいる。手前味噌にはなるが、CO2の排出量が少ない電気も豊富にあり、電気料金が安いことを踏まえると、他地域に比べて優位性を保っている。この優位性は保っていきたい」と強調した。また、アジアをはじめとした国際交流では「国と国との関係というよりも、経済界は経済界として交流を深めていきたい」と語った。