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「フラバンジェノール」に皮膚血流改善作用  東洋新薬    福大医学部の中山樹一郎教授との共同研究で


 健康食品受託メーカーの株式会社東洋新薬(福岡市博多区博多駅前2丁目、服部利光社長)は、このほど福岡大学医学部皮膚科学教室の中山樹一郎教授との共同研究で、独自素材「フラバンジェノール」の外用(塗布)による皮膚血流改善作用を、臨床試験を通じて国内で初めて確認した。
 フラバンジェノールは、フランス南西部ランド地方に植林された海岸松の樹皮から抽出した、ポリフェノールを豊富に含む独自開発の機能性素材。実験では、健常成人10人(うち女性4人)を対象に、フラバンジェノール水溶液、精製水、市販の入浴剤の3種類の試験品を、それぞれ日を変えて使用。試験では被験者の手を冷水に1分間浸漬させ、人工的に血流の滞った状態になるよう負荷を与えた後、皮膚下の血流量を測定した。その後いずれかの試験品に1分間手を浸し、30、60、90、120分後の血流量を測定し結果、フラバンジェノール水溶液使用時の血流量は、冷水に浸した直後に対して60分後、90分後、120分後で有意な上昇が認められ、精製水使用時に比べても各時間帯において有意に血流量が高いことが認められたという。
 以上の結果から、フラバンジェノール水溶液は外用での使用でも皮膚血流改善作用があることが示唆された。今回の研究成果は、これまでの内服とは違い、「外用」(塗布)で使用した場合の結果であることから、今後化粧品分野などへの応用に期待されている。