INTERVIEW

    サプリ、英会話事業始動でアメフトの可能性広げる


     

    日本社会人アメリカンフットボール(Xリーグ)チーム「みらいふ福岡SUNS」運営の(一社)福岡SUNS(=サンズ、福岡市博多区、吉野至代表)では、広告スポンサー収入以外の収益源多角化へ今年から2つの新事業を始動している。

    一つ目は、運動愛好家のほか、スポーツジム、リハビリ施設向けにOEM開発したサプリメント「ビーストミール」の販売をスタートした。

    福岡SUNSの選手強化を目的に、本業でサプリの企画、開発に携わった経験のある選手を中心に作り上げ、開発資金はクラウドファンディングを通じて集めた。筋力向上や疲労回復をさせるといわれる「クレアルカリン」や「β—アラニン」などが含まれているとし、現在チームホームページ内で30パック入り1袋1万2000円で販売。このリーグ内でも例を見ない取り組みがSNSで関心を集め、国内アメフト選手を中心に注文が増えているという。

     

    販売するサプリメントを手にする吉野至代表

     

    もう一つが、昨年スポンサー向けに始めた英会話スクール事業を、一般個人にまで拡大した。

    アメリカ人のブランドン・ベリー選手が中心となって行う英会話スクールで、教材を使用しない対話形式で進め、対面だけでなくLINE通話を活用したオンライン講座も展開している。単発の場合はオンラインで1回20分3000円、対面でのマンツーマン指導は1回1万円だが、継続実施の場合はオーダーメイドで価格を決めるという。

     

     

    ブランドン・ベリー選手(奥)が中心となって英会話事業を展開。写真は対面形式のスクール

     

    吉野至代表は「みらいふ福岡SUNSは実業団でないため、遠征費などを賄うためスポンサーの存在は必要不可欠。しかし、依存はしたくない。今後もアメフトチームだからできる可能性を広げるため、さまざまな新事業にチャレンジする」と意欲を示す。

    チームは発足から2年連続無敗(計21戦)でカテゴリー昇格。現在1部下位「X1Area」と国内最高峰を目前にする。昨年は育成年代チームを創設。吉野代表が監督を務める西南学院大の選手がチームに入るため県内企業に就職する動きや、有名チームから転職して入るといったケースもあるという。「アメフト不毛の地・福岡」にチームが誕生して4年目。着実にムーブメントは起きている。

     

    吉野 至 :大阪府出身。1988年9月27日生まれの31歳。(一社)福岡SUNS代表。選手兼監督。西南学院大学アメフト部監督も務める。関西大学在学時に学生日本一を経験。15年には西南学院大ヘッドコーチとして同チームを九州勢初の全国ベスト4に導いた

    【金縄洋右】