FEATURE

TheFace2022

FUKUSHO


福岡 太一

㈱FUKUSHO 常務

ふくおか・たいち/北九州市八幡西区出身。1993年6月19日生まれの29歳。九州国際大学法学部卒。趣味はドライブ、ツーリング。大学4年時に剣道部主将として全国大会出場

途上国に太陽光発電で灯りを

「目に見える形でのSDGs」として注目される太陽光発電。㈱FUKUSHOではその技術を生かし、開発途上国での電力普及の先駆けを目指す。
きっかけとなったのは、JICAを通じてアフリカからの研修生を受け入れたこと。「太陽光発電システムに非常に興味を持ち、結果的にセネガルからの研修生1名が当社に入社することになった」と振り返る。それからセネガルの電力事情を知り、「電力インフラが未発達で郊外には電源もない。太陽光発電はそこに電気を生み出すことができる」と考え、JICAとの民間連携事業を活用して調査を開始。「電気が生まれれば、メンテナンス会社などの2次産業による雇用も生まれる。そして電化製品マーケットの開発、インターネット活用による教育水準の引き上げなど、電力を上流とした良い形での循環ができる」と今後の展望を語る。
同時に、この8月にはJETROとの連携事業でベトナムに現地法人を設立。現地工場屋根を活用した太陽光発電事業の展開で、日本クオリティの技術と品質によってベトナムの再エネ業界に一石を投じる。「エネルギーに国境はなく万国共通。電気の持つ可能性を広げることで、共存共栄を目指す」と福岡常務。大きな志とともに、持続可能な未来を築いていく。

 

DATA
所在地/〒807-0071 北九州市八幡西区上の原3-5-10
TEL/093-981-0153
創業/1996年8月
設立/2013年8月
資本金/6,600万円(グループ合計)
事業内容/太陽光発電の設置・運営、電気・空調工事など
従業員/22人
売上高/60億円(2022年7月期)
拠点/東京支店 関
連会社/福岡電技㈱

https://fukusho.group/

(ふくおか経済2022年11月号FACE)