FEATURE

TheFace2006

BCC


冨田 峰雄

㈱BCC 社長

熊本 誠

㈱BCC 会長

熊本誠 会長(右)くまもと・まこと/福岡市早良区出身、現在同社会長とともに、RKB毎日放送の常任相談役を務めている。1935年(昭和10年)生まれの70歳、西南学院大学卒
冨田峰雄 社長(左)とみた・みねお/山口県下関市出身、1942年(昭和17年)生まれの64歳、九州大学法学部卒

マクロ・ミクロ的な視点で、世界水準のIT企業目指す

今年10月25日に創立40周年を迎えた㈱BCC。自社パッケージをはじめ、企業向けのソフトウエアツール開発、受託開発などで、地場大手情報産業企業としての地位を確立。3つの子会社を含め、計430人のSEを擁する福岡IT産業の牽引役でもある。また、IT産業は経済情勢に左右されることが多く、なかなか高評価を得ることが難しいと言われるなか、中小企業向けのS&P社日本SME格付けで、今年7月に九州内の情報産業企業初の「aaa(トリプルエー)」を取得、技術力、経営体質の水準の高さを証明した。
今年6月には、更なる成長の布石として、RKB毎日放送の熊本誠前副社長が会長に就任。“熊本冨田体制”を構築し、「情報産業は技術進歩が早く、経営方針も、常に世の中の風を感じ取らなければならない。また、福岡、九州、そして全国にも目を向けた大局的な戦略を展開していきたい」と熊本会長。
一方、企業規模が大きくなるにつれ、大手案件などでは中央大手企業との競争が増えている現状は否めない。その課題に対して冨田社長は「確かな技術と、顧客満足度の徹底追求を基本に、愚直に、地道に信頼を積み上げていくしかない」と持論でもある“顧客第一主義”を貫き、競争激化に備えている。
新体制移行を完了したBCC。海外を視野に入れたマクロ的な戦略を提唱する“熊本ism”と、ミクロ的な戦略で、より事業細部へこだわる“冨田ism”。この2つの視野を合わせた“BCCism”を胸に、「生き残るのではなく、生き抜ける企業にしたい」と語る両者。福岡地場発のIT企業として、世界水準を目指し続ける。

DATA
所在地/福岡市中央区六本松2-12-19BCCビル
TEL/092-711-5800
設立/1966年10月
資本金/2億4,786万円
事業内容/システムインテグレーション事業、アウトソーシングサービス、情報ネットワークサービス、インターネットサービス事業、ソフトウエア開発、データエントリーサービス、システム機器販売、保守サービス
従業員数/430人(子会社含む)
年商/54億円(2006年3月期)
関連会社/西日本情報システム㈱、㈱BCCデータ、三立情報

http://www.bcc-net.co.jp/

(ふくおか経済2006年11月号FACE)