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ふくおか経済EX 2020

(株)NTTデータ九州


ITで変革を支える九州・沖縄になくてはならない企業へ

情報サービス業国内最大手、㈱NTTデータの地域会社、㈱NTTデータ九州は公共、金融、法人の3分野を柱に成長を続けてきた。近年は組織を再編し分野横断的なビジネスに挑戦するとともにデジタルビジネスを強化し、ITで変革を支える「九州・沖縄になくてはならない」企業を目指す。

公共、金融、法人分野を柱に成長

同社は2003年7月に前身のNTTデータ九州テクシス㈱と親会社㈱NTTデータの九州支社との統合・再編で誕生。以来、情報サービス業国内最大手のNTTデータグループにおいて九州・沖縄地区を代表する企業としてITで変革を支えるパートナーを目指し、公共、金融、法人分野を柱に業容を拡大してきた。15年4月に福岡のグループ会社、㈱NTTデータNCBから法人部門を承継し、社員400人超の体制となると、その15年度に売上高が100億円を突破した。
その活躍のフィールドは、情報システム構築などにおけるNTTデータグループとの協業をはじめ、独自に開発した図書館・大学関連、中小企業向けERP(基幹系情報システム)、公営企業財務などの業務パッケージソフト提供を通じて全国に広がっており、近年は海外企業との協業も増えている。

分野越えてデジタルビジネスを強化

その同社が近年大きな飛躍を遂げた背景には、従来の事業分野別組織から分野横断的なビジネスに取り組める組織へと再編してきたことが挙げられる。昨年の公共・基盤事業部と法人・ソフトウェア事業部を統合した「社会基盤事業部」の発足に続き、今年4月には社長直轄の「ビジネス共創部」を新設し、その配下に社会基盤事業部から「デジタルビジネス推進室」を移管。分野を越えてデジタルビジネス強化に乗り出した。
そのデジタルビジネスにおいては、国内トップシェアの純国産RPAツール「WinActor」の導入支援で九州屈指の実績を誇り、これに高精度で文字認識ができるAI-OCRソリューションを組み合わせて一層の業務効率化を提案する。さらにマルチベンダーとして、AWSやAzureなどのクラウドサービス導入支援やAI、企業のデータ分析や可視化に携わるBI(ビジネス・インテリジェンス)のラインナップ充実を図る。好評のデジタル技術セミナーも引き続き開催し、最新技術の情報発信で地元顧客のビジネスの未来や変革のヒントを提供し続ける方針だ。

昨年4月に初開催した有望な企業との協業に向けたピッチイベント「Kyushu Innovative Cross Session」

ベンチャー企業との協業に着手

また、昨年4月に新規事業推進室を「クロスイノベーション推進室」に改称し、ベンチャー企業などとの協業も推進している。優れた技術やアイデアを持った企業をIT施策で支援し、社会課題解決型ビジネスを共創していこうと、昨年から起業支援の㈱アイ・ビー・ビーと共同でピッチイベントも開始。すでに6社との協業に着手しているほか、小学生向けIT体験イベントも初開催した。今後も柔軟な発想で社会に貢献できる取り組みをさらに推進していく。

ふくおか「働き方改革」推進企業に認定

一方、18年度に本格導入したテレワークなど働き方改革にも積極的な同社。昨年6月には人材サービス大手・ランスタッド社の「地元で輝く、いま最も働きたい企業 福岡版」で6位にランクされたほか、同12月には福岡市から『ふくおか「働き方改革」推進企業』に認定された。加えて、文系卒や女子学生を積極的に採用するなど、多様な人材の確保で「九州・沖縄になくてはならない」企業を目指している。

加藤 浩治 社長
かとう・こうじ/宮崎市出身。1965年8月30日生まれの54歳。東京大学法学部卒。89年4月現㈱NTTデータ入社。公共事業本部(第一公共事業本部)を長く歩み、e‐コミュニティ事業部長を経て、18年6月から現職。趣味はゴルフ、神社・仏閣巡り

 

採用情報
募集職種/SE、営業
応募資格/4年制大学卒又は卒業見込みの方
大学院修了又は修了見込みの方
採用実績/2020年度20人
採用予定/20人
インターンシップ/開催予定
年間休日/131日
問合せ先/TEL.092-475-5157
担  当/経営企画部
採用担当/杉山・桐原

(ふくおか経済EX2020年)