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(株)福岡運輸ホールディングス
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物流業界の社会的イメージを向上

(写真)グループの札幌定温運輸㈱の新本社が入る冷凍冷蔵倉庫(北海道)は2025年6月に完成予定
昭和33年に日本で初めての冷凍車を走らせて以来60年、物流一筋に取り組んできた。その根幹には「定温物流のパイオニア」として、「最終地まで福岡運輸が届けたい」という願い、そして「モノを届ける使命を果たす」という想いがある。
2024年からはトラック運転手の時間外労働時間の上限規制が始まり、まさに「物流の危機」とも言われている。そうした中、同社では「止まらない物流」の実現に向けて、全国の拠点網拡大を進めてきた。2019年から全国6カ所の冷凍冷蔵庫を開設し、今年6月には九州エリアの中核拠点として約1万5,000㎡の敷地と最新鋭の機能を有する新「福岡支店」(鳥栖市)が開業する。また、25年6月には札幌市に敷地面積1万3,000㎡の大型冷凍冷蔵倉庫も完成予定で、今後は関東エリアでの2拠点開設も計画しており、グループのネットワークを最大限に発揮する物流網の拡充を目指している。
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(写真)第Ⅱ期工事で約1万5,000㎡に拡張し、6月に開業する 新「福岡支店」(鳥栖市) |
物流の魅力伝える「モデル企業」へ
24時間365日、まさに血液のように必要なモノを必要な場所に届けるために稼働を続ける物流業。それにより、消費者は日々の暮らしで当たり前に食品や生活用品などのさまざまな商品を購入できているが、電気や水道と比べて、「物流」を日常的な生活インフラとして捉える意識はまだまだ薄い。
そうした中、近年警鐘を鳴らされてきた「物流クライシス」が2024年問題によって一層深刻化されることが予測されており、物流業界全体で対応に向けたさまざまな取り組みが見られる。その上で富永社長は「根本的な解決には物流業界全体の社会的地位とイメージの向上が不可欠。トラックドライバーをはじめ、物流はプロフェッショナルなスキルの求められる仕事であり、日本経済を支えている。このことをより多くの方に周知することで、業界の待遇改善と底上げにつなげるモデル企業を目指していきたい」とし、物流業界の新たな未来を見据えている。
【DATA】
所在地/〒812-0002 福岡市博多区空港前2-2-26
TEL/092-627-2211
FAX/092-627-2215
創業/1943年12月
設立/2006年10月
資本金/1億円
事業内容/グループ各社の管理ほか
年商/519億円(グループ・2023年3月期) 代表者/富永泰輔
従業員/1,600人(グループ)
グループ会社/福岡運輸㈱、福岡運輸システムネット㈱、札幌定温運輸㈱、北海定温運輸㈱、リーファー・ロジスティクス・サポート㈱、北松通運㈱、㈲菅原運送、ナガサキロジスティクス㈱、㈱八洲陸運、㈲八洲交通、㈲小野運輸、㈱オー・ケー・ライン、㈱サントス、㈲シュライン物流
URL/https://www.fukuokaunyu.co.jp/
採用情報
募集職種/総合事務職
応募資格/高卒・大卒
採用実績/2023年度11人
採用予定/30人程度
問合せ先/TEL.092-627-2211
担当/総務部 高坂
(ふくおか経済EX2024年)