FEATURE

ふくおか経済EX 2020

(株)玉屋


組織力とブランド力を持続的成長のカギに

ホールの全面禁煙化や新基準機への入れ替えなど、取り巻く環境が激変しているパチンコ業界。福岡・佐賀で16店舗を展開する玉屋では、適切にスピーディーな組織運営と営業施策、そしてブランディングの徹底で競争力を高め、持続可能な成長戦略を見出している。

変化への対応を新規顧客開拓の好機に

1月1日付で、「営業本部」と「管理本部」の2本部制に組織改編。福岡、佐賀で16店舗を展開する九州有数のパチンコホール企業は、規模に見合うスピーディーな組織運営を可能にするため、分業化により指示・報告系統が正しく機能する体制へと移行した。4月からの改正健康増進法の全面施行に伴うパチンコホールの全面禁煙化、規則改正に伴う新基準機への入れ替えなど、業界を取り巻く環境が大きく変化する中、先駆けた取り組みで機先を制することで、中期経営計画「アクションプラン」に掲げる今期から2年間の「成長ステージ」を駆け上がる。
とりわけ、4月からスタートするホール禁煙化は、客足に大きな影響を与えかねないリスクの高い対策だが、臭いや煙のない快適なホール環境へと生まれ変わることは、嫌煙者の掘り起こしといった新規顧客創出の好機。「喫煙ルームの設置で、愛煙家も引き続き安心して遊べるうえ、従業員休憩室も分煙となることで、働きやすい環境にもなる」と、そのメリットを最大限に活かしていく。
一方で新基準機への入れ替えについては、2021年1月までに全て撤去される射幸性の高い機種に代わり、新基準機をいかに遊技人口の裾野拡大に繋げていくかがポイントだ。それを受け昨年12月には九州初となるオリジナルスロット機「パチスロたまピー」がデビュー。マスコットキャラクター「たまピー」をあしらった親しみやすいデザインは、遊ぶ楽しさを全面に打ち出した遊技機として、新規ユーザーはもちろん、ライトユーザーやオールドファンの呼び戻しにも大きな成果を挙げている。

地域貢献、社員の意識改革でブランディング強化

新時代を迎えるパチンコ業界にあって、いかに企業価値を高め収益性を上げていくかも重要だ。その一環として「地域との共生」をテーマに取り組む地域貢献活動は、玉屋の企業ブランドの成長に欠かせない重要なファクターである。その一例として5月に玉屋筑紫野店から屋号を変更する「玉屋筑前店」は、2019年春に敷地の一部を無償譲渡し、バスカット付きのバス停などを整備。これに対し筑前町は、地域振興と安心・安全な街づくりへの功績を称え、12月には企業として初の「筑前町善行者表彰」を受けている。しかもこの地域との結びつきが、後に屋号を筑紫野店から筑前店に変更するきっかけにもなった。
一方でインナーブランディングについても、今年から経営方針や行動規範が規定されたブランドブックを刷新するなど社員の価値観の共有を徹底。同時に女性が活躍しやすい職場環境にも力を入れ、今期はそのロールモデルとして、女性副店長1人、女性主任3人、女性副主任3人を輩出する目標も掲げている。適性やスキル、ライフイベントに合わせた働き方の選択肢を増やし、「やりがい」を持てる環境を提供することで、昇格やキャリアアップを目指す意識を促している。
2月からは2年に1回、パート・アルバイト含む全女性従業員を対象とした婦人科健診の補助制度もスタートした。福利厚生もさらに充実させ、これまで以上に女性も活躍しやすい職場環境へと進化している玉屋。理念である「アワーカンパニー」を目指し、社員のやりがいと幸せを追求し組織力、ブランディングの強化に活かしていく方針だ。

女性活躍推進の一環として、現場で必要な知識を身に付ける勉強会を毎月実施
店内に設置された喫煙ルーム。愛煙家への配慮も忘れない

 

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