FEATURE

ふくおか経済EX 2021

(株)東武住販


新本社屋の完成でさらなる飛躍へ

荻野利浩 社長
おぎの・としひろ/下関市出身。1953年8月3日生まれの67歳。県立福岡工業高校卒。神奈川県の不動産会社に勤務後、31歳で下関に帰郷。84年9月に㈲東武住販を設立し社長に就任。2009年に福岡証券取引所の九州IPO挑戦隊に第1期生として入会し、2014年5月22日、ジャスダックと福岡証券取引所Q-Boardに重複上場を果たした。著書に自叙伝「積小為大~我が人生の回想~」。山口県中小企業経営者協会会長も務めており、昨年9月には設立30周年記念として、山口県内の全19市町村に「飛び出し注意看板」250枚を寄贈した

1984年、山口県下関市で不動産販売・賃貸及び仲介を主要事業として産声を上げた東武住販。中古住宅を再生販売する「エコモデル創造企業」を掲げ、2003年から旧本社ビルとともに時を刻み、14年には上場を果たした。そして21年、老朽化に伴い隣接地に新本社屋を竣工。さらなる飛躍への第一歩を踏み出している。
新本社は3階建てで、敷地面積は990㎡、延床面積は2,864㎡。1階は倉庫と駐車場、2階は事務所と50人収容の大会議室、3階には社長室、応接室、事務所を設けた。関門海峡を眺望できる屋上には人工芝を敷き、地域住民や住宅購入顧客を招いたイベントスペースとしても活用していく。「屋上スペースや大会議室を地域住民にも利用してもらうことで、より地域に愛され、ともに成長できる企業を目指す」と荻野社長は思いを語る。

戸建て住宅の需要増に対応

近年は、感染症予防のためのリモートワーク普及やプライベート空間の充実、甚大化する自然災害へのリスクヘッジの面からも、集合住宅から戸建て住宅に需要がシフトする傾向が見られるという。戸建て住宅の買い取り再販事業を中核とする同社としては、ニーズ拡大に対応する使命を果たすために住宅の仕入れを強化。豊富なラインナップから顧客に最適な形で安全・安心で過ごしやすい住空間の提供に取り組んでいる。
その反響は数字にも顕著に表れており、在庫物件数も販売件数も順調に推移。2021年5月期第2四半期決算は、売上高が前期比19.4%増の40億738万円、経常利益は同53.7%増の3億1,461万円と、第2四半期として過去最高値を記録した。昨年から社訓を「誠心誠意」、「率先垂範」に改めて、その体現によりきめ細かいサービスを提供していることが、選ばれる企業として伸長を続ける所以と言えるだろう。下関発の上場企業として、モノを活かすエコモデル創造業で人と環境に優しい暮らしづくりに貢献していく。

3階建て新本社屋の外観

 

【DATA】
所在地/〒750-0014 下関市岬之町11-46
TEL/083-222-1111
FAX/083-222-4447
(福岡支社)〒812-0012福岡市博多区博多駅中央街8-1 JRJP博多ビル9F
創  業/1984年9月
設  立/1989年8月
資本金/3億288万円
事業内容/不動産売買・賃貸事業、不動産関連事業、介護福祉事業など
年  商/68億5,020万円(2020年5月期)
従業員/126人
出  先/福岡、山口、佐賀、大分、熊本、広島で19店
URL/ https://www.toubu.co.jp/

採用情報
募集職種/ハウスアドバイザー(中古住宅の再生販売)
応募資格/高校卒、大学卒
採用予定/若干名
年間休日/110日
問合せ先/ホームページ問い合わせフォームより
担  当/荻野容子

(ふくおか経済EX2021年)