FEATURE

ふくおか経済EX 2020

(株)明治産業


ガスだけじゃない!エンタメ溢れる企業を創る

(写真右上)スポンサーとして応援するプロバスケの「ライジングゼファーフクオカ」の選手がご来社
(中央下)ビーチバレーの熊田美愛さん応援
(右上)アート鑑賞から学ぶVTS研修

「明治ガス」の愛称で親しまれ福岡都心でLPガス供給シェアトップ。約7万戸の顧客を基盤に「住」に関するワンストップサービスを提供する。「住を通じてあなただけのプラスを提供する」という明治スピリッツを上げるため、一風変わった独自の教育を展開。個々のスキルを高め、どんな時代にも成長し続けるビジョナリーカンパニーを築く。

定型業務はAIに人に求めるのは柔軟性、アイデアマン

近年、世界で注目を集める美術鑑賞法「VTS(ビジュアル・シンキング・ストラテジー)」。アートを通じ鑑賞者の観察力や創造力を育成する教育カリキュラムとして導入される。
これにいち早く目を向け、社員教育に取り入れているのが明治産業だ。一枚の画を題材に、作者は見る者に何を訴えようとしているのか。また時代背景など読み解き、ありのままに感じたことを出し合う。非常にシンプルな取り組みだが、さまざまな意見により自身の考えの偏りに気づき、固定概念にとらわれることなく、新しい発見を見つけるというもの。
同社はLPガス事業を中核にマンションのリノベーション、賃貸管理事業を手掛け、住に関するあらゆるサービスを提供する中で、近年は顧客対応にAIなど最新技術を取り入れ業務効率を図る。「RPA活用により定型反復業務はすべて機械化に移行する中で、これからは人間にしかない発想やアイデア、企画力が求められる」と、社員教育に熱を入れる。
VTS研修ほか、元吉本興業所属のタレントを起用した全員研修、社員が企画する会社紹介動画や映画制作、CSR活動に入社式や忘年会など一風変わったイベントを展開し何事にも全力で取り組む社員たち。また、ファッションセンスを磨くことで相手への印象、自由な発想と個性を育むという狙いから、毎週金曜日は私服勤務に対し毎月「ベストドレッサー賞」を発表。さらに、毎週メンバーを替えたブレインストーミングを実施しアイデアを生産、それが今日の“プラスの価値”を届ける住サービスの開発、提供へと繋がっている。
近年展開しているのが、住居者向けに物件トラブル24時間対応、ペット共生サポートサービスなど。また、今春から、家庭向け電気事業の「明治産業でんき」とガス併用のポイントサービスを開始。ただのガス会社ではなく、顧客の暮らし全般を支え続ける。

(写真上)「一年お疲れさま」企画盛りだくさんの納会
(左下)モテ♥盛りレシピ料理教室
(右下)女性の暮らしを楽しくする倶楽部運営

営業部廃止の抜本的改革も構想

「真の働き方改革に挑むことが組織のパフォーマンスを上げる」(明永社長)。3月5日付けで本社内に「株式会社住創造ラボ」を新設し、企画力に富んだプロ集団をつくる。さらに、この数年内に、収益基盤の要となる営業部門を廃止する大改革も構想中だ。「例えば、芸能事務所に、CMやスポンサー依頼がくるように、魅力ある人、会社があれば、仕事依頼は舞い込んでくる」と、企業の在り方そのものを変え、ヒトをプロデュースする。「だからこそ新卒採用にこだわらず、当社でノウハウを習得後大学進学も良い。人材育成においても日本企業はガラパゴス化している」と持論を説く明永社長。
その姿勢としてCSR活動に尽力。清掃活動や地域住民を集めた倶楽部の運営、LOVE FMで、新しいカルチャーを発信する番組をもち、作り手からリスナーまで巻き込んだ、一つのコミュニティー形成を目指す。
これらの取り組みが評価され、近年注目される「SDGs」(持続可能な開発目標)において6項目で認定も受けた。事業展開や技術の導入、人への投資に惜しみない挑戦を続ける同社。他社にない“変わった”組織づくりがどのような変革をもたらし、飛躍していくのか、注目だ。

明永 喜年 社長
福岡市出身、1961年11月28日生まれの58歳。九州産業大学卒。趣味は海外での食べ歩き、ピアノ、自転車、三味線等々一年に一つずつ増やすこと

 

採用情報
募集職種/企画営業職
応募資格/2021年卒業予定の大学院生・大学生・短大生・専門学校生
採用実績/2020年度3人
採用予定/3〜8人
インターンシップ/夏・秋・冬開催
年間休日/128日
問合せ先/TEL.092-736-7711
担当/櫻木・永末

(ふくおか経済EX2020年)