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ふくおか経済EX 2019

(株)大井不動産


新社屋建設、新事業へのアプローチで次代に備える

創業50周年機に新社屋建設

大井不動産は昨年8月、創業50周年を迎えた。周年イベントとして「天神夏まつり2018」会場内に特別ブースを設け、得意先・取引先などを招いて自前の料理や飲み物などを振舞った。3日間で約800人が訪れ、「常に満員で大変盛り上がった」(井川社長)という。
また50周年を期して数年前から計画していた新社屋の建設もいよいよ始まる。この4月には本社事務所を仮移転、5月の連休明けから旧社屋の解体にかかり、8月下旬に着工して、来年2〜3月の完成を予定。来年度は新社屋でスタートを切るというスケジュールだ。

隣接地を購入して間口を広げた新社屋は4階建て。執務スペースは2階までで、3階は会議室、ライブラリー、接客カウンター、テラス、更衣室、食事コーナー、4階はバーコーナーを備えたVIPルームと屋外の庭園、テラスとなっている。テラスではバーベキューなどもできるなど、社員の福利厚生的な活用を想定している。

買取販売事業で売り上げ増図る

この3月期の売上高は、前期比8〜9%増の9億5,000〜6,000万円を見込んでいる。売り上げの4割を占める基幹事業の管理・メンテナンスが堅調に伸びているほか、一昨年から取り組む中古物件の買取販売も貢献、また徐々にリースアップしているパーキング事業も順調で、営業利益も50%前後伸びる見通しだ。
買取販売の関連会社、リメイクワークスでは、中古ビルなどを購入してリフォーム、リノベーションを施して販売するという業務を展開。すでに販売実績もあり、一連の流れも出来てきている。井川社長は「買取販売事業が回転していけば銀行の融資枠が広がる可能性もあり、事業規模の拡大も望める」と今後の成長に期待を寄せる。今期からは専任担当も採用、一層「本腰」を入れる。
昨年からスタートした民泊事業も目標をクリアする水準で推移しており、「徐々に拡大する」(井川常務)考え。また収益ビルも現在1棟保有して賃貸で回しているが、棟数を増やして安定的な収入の厚みを増していきたいという。さらに社内の業務効率化を目的に、今期、RPA(Robotic Process Automation)の導入も予定している。

【DATA】
所在地/〒815-0083 福岡市南区高宮3-9-1
T E L/092-524-0111
F A X/092-522-4544
創  業/1968年8月
資本金/8,000万円
事業内容/ 不動産仲介、不動産管理、プロパティ・ マネジメント、資産コンサルティング、 ビル企画、メンテナンスサービス、コ イン駐車場運営、損害保険代理業
年  商/9億5,000万円(2019年3月期見込)
従業員/47人
関連会社/ ㈱オー・エイチ・アイ、㈱クリーンマスター、 ㈱SEM保証、㈱ウォーターワークス、TOK アシストグループ、㈱リメイクワークス
U R L/http://www.ohi-f.com/

(ふくおか経済EX2019年)