FEATURE

ふくおか経済EX 2017

(株)チヨダ


総合力生かしたワンストップサービスで新需要を開拓

創業55周年を迎えたユニフォーム総合商社。九州トップの納入実績で得たノウハウを生かし、近年需要が高まっているレンタル市場において、受注から、加工、クリーニング、保管までのワンストップサービスを確立。付加価値と総合力で他社との差別化を図るとともに、新たな需要を掘り起こしている。

需要高まるレンタルに一体的なサービスで対応

オフィスウェア、事務服、介護・看護服、作業服、飲食用ウェア、キャディー服・・・、幅広いジャンルのユニフォームを通じ、働く人と企業をバックアップしてきたチヨダ。創業55周年を迎え、名実ともに九州一のユニフォーム専門ディーラへーへと成長した今も、「常に進化」を合言葉に事業を拡大している。

近年はスポーツユニフォームなどの新分野の取り扱いに加え、納入形態も需要の高いレンタル事業を強化。また刺繍や補正などの加工業務の内製化による納期短縮とコスト削減を実現したのに加え、長期ストックが可能な管理倉庫も開設。受注から加工、納品、クリーニング、保管まで、同社ならではのワンストップサービスを強みに、サービス、メディカル分野を中心とした大口のレンタル需要に対応している。

し烈な価格競争や市場縮小が懸念されるユニフォーム市場だが、同社では「販売」「レンタル」「加工」の3本柱が有機的に連携。それぞれが受注の窓口としても機能することで、新たな需要を掘り起こすきっかけにもなっている。

さらに今秋には加工部門を拡張。春日市に集配業務を兼ねた専用工房を新設し、現在の本社別館と合わせた2拠点体制とすることで、対応能力は50%増に拡大する予定だ。

刺繍や補正などの加工業務を内製化することで、納期の短縮とコスト削減を実現した

北九州エリアを営業の重点エリアに

営業面では、受注や納期などが一元管理できるシステムの導入で、高効率で戦略的な営業活動を可能にし、組織もフレキシブルに対応できる体制を構築。最近では新規開拓に向けた専門部隊も立ち上げるなど、さらなる営業強化を図っている。

特に重点エリアとして位置付けているのが北九州地区だ。北九州支店では2016年春から稼働する物流倉庫とともに機能を強化。昨年末には人員を2倍に増やすなど、課題だった同地区での営業基盤を着々と整えている。創業60周年を迎える2021年には全体売上高25億円の目標を掲げる中、同支店はその20%となる5億円突破を目指す。

山口剛弘常務(左)と山口進社長(本社1階のショールームで)

高機能・デザインのユニフォームを 雇用の呼び水に

「『あのカッコいいユニフォームを着て仕事がしたい』。そう思わせる商品を提案する事で、若い世代を中心とした雇用促進につなげたい」。これがこれから目指すチヨダのもう一つの方向性だと山口社長は語る。

最近は撥水・保温、ストレッチなどの機能性に優れ、デザイン性も高いワークウェアが続々と商品化。山口社長が代表を兼任する全国の同業者が共同出資で設立した㈱ウィンブロス(本社・大阪市)でも、企画・製作したプレミアムラインのオリジナルワークウェアの開発に力を入れており、チヨダではこの商品展開を通じて、特に人手不足が深刻な建設業界での雇用促進に少しでも貢献していきたい考えだ。

2017年問題としてクローズアップされている「団塊世代」の職場からの完全離脱、就業人口の加速的な減少など、取り巻く環境は厳しいユニフォーム業界だが、同社の事業活動が担う役割りは、今後ますます大きくなりそうだ。

南警察署そばにある本社ビル

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昭和36年に創業者の野田耕(現会長)が創業。社名は創業地の「千代」と「野田」を掛け合わせて名付けた

【DATA】
所在地 〒815-0032 福岡市南区塩原2-7-5
TEL 092-562-1221
FAX 092-562-2511
創業 1961年8月
設立 1972年10月
資本金 1,000万円
事業内容 企業ユニフォームの卸売・小売・レンタル
年商 17億円(2016年07月期)
従業員 45人
出先 (支店)北九州、久留米、飯塚
関連会社 ㈱チヨダネットワーク、㈱チヨダセレクション、㈱さくらユニフォーム
URL http://www.chiyoda-jp.com

(ふくおか経済EX 2017より)