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ふくおか経済EX 2017

(株)ジャパンシーフーズ


BtoC商品の拡充に向け、商品開発部門の人員を倍増

アジ、サバ、アナゴなどの加工食品を製造する㈱ジャパンシーフーズ。これまで業務用鮮魚加工が中心だったが、近年ではBtoC事業でもヒット商品が生まれている。『海鮮贅沢茶漬けシリーズ』では全国水産加工業協同組合会長賞など数々の賞を受賞。昨年発売した『さば西京漬』でも東京都知事賞を受賞しており、今後はさらに新商品の開発に力を注ぐ。井上陽一副社長は「BtoC商品を世に送り出すことで企業認知度を高める。ジャパンシーフーズというブランドで商品を購入していただけるよう信頼性を構築したい」と目標を掲げる。

また今年2月には『きざみアナゴ』を発売した。これは対馬西沖で獲れた新鮮な真アナゴを、活魚車で工場に直送。活き〆にした後CAS(細胞を生かした)凍結機で冷凍し、加熱調理している。比較的大型の真アナゴを使用しているため、しっかりとした歯ごたえが味わえるのが特徴だ。「解凍すれば、調理しなくてもそのまま食べることができる。甘く煮付けているため、ご飯に合わせるとさらに美味しい。どんぶりにして食べると絶品だ」と自信を見せる。

今春には大卒院生など3人の食品研究員が入社し、商品開発部門の人員が倍増。「商品開発体制は整った。今後は高付加価値な食品を開発し、ヒット商品を生み出していく」と力を込める。

売上高100億円目指し、社員が誇れる企業に

新たな柱に据えるBtoC商品の開発部門の整備に合わせ、営業体制の強化も進めている。「商品の拡販には、活力ある人材の確保が必要だ。新事業を拡大させるというやりがいのある仕事を、優秀な人材とともに育てていきたい」と今後は採用にも力を注ぐ。

アジ・サバの生食加工というニッチな市場を開拓し、パイオニアとして設立30周年を迎えた。新たなステージに突入し、今後は井上副社長が舵を取る。2020年に売上高50億円、将来的には100億円を目指していく。企業規模とともに商品サービスの価値を高め「これからさらに、従業員が当社で働いていることを誇れる企業として発展させたい」と力強く語った。

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アジ、サバの鮮魚加工でパイオニア。ニッチな市場を開拓し、全国のスーパーになくてはならない存在に

【DATA】
所在地 〒811-1302 福岡市南区井尻5-20-29
TEL 092-593-7662
FAX 092-593-7663
創業 1987年9月
設立 1987年7月
資本金 1億円
年商 34億円(16年8月期)
事業内容 生食用アジ・サバ・アナゴ加工卸
従業員 190人
出先 (工場)福岡市東区箱崎ふ頭5-9-29(食品研究室)同区社領1-11-9(営業所)関東、名古屋、大阪、福岡
URL http://www.jp-seafoods.jp

【採用情報】
募集職種 営業
応募資格 大学卒・大学院卒
採用予定 若干名
問合せ先 TEL.092-593-7662
担  当 井上郁子

(ふくおか経済EX 2017より)